​手技療法

手技療法には様々な技術・テクニック・システムがあります。それぞれのアプローチに特徴があり、体・神経への影響が異なります。すべての人に効果的な唯一無二なテクニックはありません。機能神経カイロプラクティックでは、機能を回復・向上のため、あらゆる手技療法を一人一人の体にあった方法で統合的に応用します。

​手技療法

手技療法には様々な技術・テクニック・システムがあります。それぞれのアプローチに特徴があり、体・神経への影響が異なります。すべての人に効果的な唯一無二なテクニックはありません。機能神経カイロプラクティックでは、機能を回復・向上のため、あらゆる手技療法を一人一人の体にあった方法で統合的に応用します。

 

カイロプラクティック

カイロプラクティックの施術は、関節機能•可動域の正常化、関節機能の回復による脳へのフィードバックの正常化を行います。施術に伴い、ポキッというような音がなることはよくありますが、これは関節を動かすことによって、関節液で満たされている関節袋という袋の中で陰圧が起き関節液が気化し気泡が発生し弾ける音です。負担(圧)がかかっている関節の負担を取り除く(減圧)するという考え方もできます。

カイロプラクティックの施術も様々な手法があり、ポキっとしない手法もあり、全てその人の必要性に応じて不快感の無い手法を用います。

 

​神経メカニカル(Impluse)

FDA認可のImpulse Adjusting Instrument®は人の手の100倍とも言われるスピードで、正確な衝撃を生み出すことが可能です。患者さんが気づく・反応する前には、関節への刺激が終わってしまいます。体の部位や年齢、体格、筋肉量などに合わせて、衝撃の程度も調節可能です。

 

アクティブリリーステクニック(ART)

能動的動作(Active movement)を利用しながら、筋肉・腱・靭帯・神経間などのストレッチ・リリースを行うことで、問題のある軟部組織を素早く正常化させていきます。多くのアスリートへのケアを中心に、即効性のある鎮痛・可動域と柔軟性の向上の手法として使用します。(1-5)

 

ファンクショナルレンジリリース(FRR)

結合組織へのアプローチです。ストレッチ、関節リハビリテーション、動作修正などを用いて、怪我やスポーツ障害などの治療だけではなく、動作の質・パフォーマンスの改善を行います。画像診断や整形学的検査などでは発見することの難しい”問題のある組織”を技術ある触診によって、見極めることが可能です。動作機能検査などで動きの問題点と、触診によって見つけられる問題のある組織をつなぎ合わせます。手を使った徒手療法で、”問題ある組織”を”リリース(解放)”(正常な動作を行えるように問題を解決)させ、全体的な動作のリハビリにつなげていきます。

 

筋膜ディストーションモデル(FDM)

急性・慢性的な怪我やストレスによって、”筋膜が歪んでしまう”ことがあり、痛みとして呈することがあります。FDMではこの”歪み”を6種類に区別し、それぞれに適した手技療法を施し、”筋膜の歪み”を解消します。

 

​末梢神経リリース(Nerve Release)

痛みの原因として、見落とされがちなのが末梢神経の問題です。末梢神経が軟部組織によって圧迫されたり、動作を行う際にうまく軟部組織間をうまくスライドしてくれない場合、問題箇所に機能的な異常だけではなく、生理学的な異常が発生することがあります。神経リリースは、こうした末梢神経の問題箇所を解決することで、神経が正常に機能し、まわりの生理学的状態が正常化すると、痛みが劇的に改善するケースが多いのです。神経リリースにはProloGel®というクリームを使用し、神経の異常を正常化します。

 

ファクター (FAKTR)

ステンレス製の器具を使用し、軟部組織の問題を解決します。(認定FAKTRプロバイダー)

 

ムリガンコンセプト(Mulligan Concept)

問題のある動作を修正するための力学的負荷をかけた状態で、能動的な運動を行ってもらい、バイオメカニクスを修正してます。ベルトや専用スポンジパッド、コンタクトパッドを使用して不快感なく関節の修正を行います。例えば、肩をあげるのが痛い、腕を後ろに回すのが痛いといった動作の問題点をみつけ、力学的負荷で関節のバイオメカニクスを正し、関節制御を”再教育”します。

 

神経筋•関節制御(Neuromuscular/Joint control)

筋肉が収縮するさいの性質を利用し(等尺性収縮と収縮後弛緩)、筋紡錘、γ運動神経、ゴルジ腱器官、α運動神経に作用し、筋肉の緊張状態や可動域、筋肉の活動を正常化させます。また相反抑制の原理、拮抗筋などを利用し、筋肉のバランスを整えていきます。筋肉の緊張状態、可動域、バランスを整えることで、比較的短期間に鎮痛・柔軟性向上の効果を得ることが可能です。(6-7)

 

低出力レーザー(Low Level Laser)

低出力レーザーセラピーとは、レーザーの光の性質を利用した治療です。低出力のレーザーは体に害を与えることなく、光の波長の性質で細胞内のミトコンドリアの機能を促進させ、鎮痛/抗炎症/治癒促進の効果があることが最新の研究で明らかになり始め、北米・欧州でその使用が広がっている治療法です。低出力レーザーは主に細胞内のミトコンドリアに作用し、ATP生成を促し、酸化ストレスを減らすため、組織の治癒を促進、炎症を抑える効果があると考えられ、手技療法の補完的役割をしています。

​低出力レーザーに関する研究・臨床報告はこちら。

 

手技療法の​神経系への作用

マニュアルセラピーは患者自身の神経システムの正常化を助け、自然治癒力を引き出す手段にもなります。なぜなら自然治癒力は脳と身体の代謝/生理学的状態の影響を受けているからです。徒手療法によって賦活される神経経路を通し脳に影響を与えることで、自然治癒を促すことに繋がると考えられています。関節の機能を正常化させるというバイオメカニクスの部分に加え、マニュアルセラピーを行う瞬間の脳の賦活と、正常化した関節機能による持続的な脳への影響があります。このようなマニュアルセラピーの脳への作用は、神経学・脳科学などで判明している事実や知識から推察することができます。また、ただの推察ではなく、近年、様々な研究でマニュアルセラピーと脳の関連が示唆されています。

  • fMRIを使用した研究ではマニュアルセラピーによって痛みを抑制する脳部位を含めた脳の機能的繋がり(functional connectivity)に変化がみられ(8),前頭葉や小脳の活動変化が報告された。(9)。皮質糖代謝に影響があることも示唆されている(10)

  • マニュアルセラピーは局所的(ローカル)な影響だけではなく、その効果は脳の関節位置情報を統合する感覚運動統合(11-13)や、運動制御・運動遂行する脳部位(14-15)、自律神経(16)まで及ぶ可能性が報告された。

  • マニュアルセラピーが疼痛の抑制に効果的であるのは、多くの臨床事例だけではなく、そのメカニズムも解明されてきている(17-20)

体には感覚を司るため、バランス・姿勢を維持するため、筋肉・関節の位置や収縮状態を把握するための受容体があり、脳がそれを統合しているので、筋肉・関節に変化を与えるマニュアルセラピーが脳に影響を与えるのは当然です。

​神経機能・動作機能を細かに検査・評価することで、こうした変化を読み取り、神経機能を改善させることで、根本的な問題解決を図ります。

 

参考文献

  1. Robb, A., & Pajaczkowski, J. (2011). Immediate effect on pain thresholds using active release technique on adductor strains: Pilot study. Journal of Bodywork and Movement Therapies, 15(1), 57–62. doi:10.1016/j.jbmt.2010.04.004

  2. George, J. W., Tunstall, A. C., Tepe, R. E., & Skaggs, C. D. (2006). The Effects of Active Release Technique on Hamstring Flexibility: A Pilot Study. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 29(3), 224–227. doi:10.1016/j.jmpt.2006.01.008

  3. George, J. W., Tepe, R., Busold, D., Keuss, S., Prather, H., & Skaggs, C. D. (2006). The effects of active release technique on carpal tunnel patients: A pilot study. Journal of Chiropractic Medicine, 5(4), 119–122. doi:10.1016/S0899-3467(07)60143-8

  4. Drover, J. M., Forand, D. R., & Herzog, W. (2004). Influence of active release technique on quadriceps inhibition and strength: A pilot study. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 27(6), 408–413. doi:10.1016/j.jmpt.2004.05.006

  5. Kim, J. H., Lee, H. S., & Park, S. W. (2015). Effects of the active release technique on pain and range of motion of patients with chronic neck pain. Journal of Physical Therapy Science, 27(8), 2461–4. doi:10.1589/jpts.27.2461

  6. Czaprowski, D., Leszczewska, J., Kolwicz, A., Pawłowska, P., Kedra, A., Janusz, P., & Kotwicki, T. (2013). The Comparison of the Effects of Three Physiotherapy Techniques on Hamstring Flexibility in Children: A Prospective, Randomized, Single-Blind Study. PLoS ONE, 8(8), 1–8. doi:10.1371/journal.pone.0072026

  7. Aleksiev, A. R. (2013). A Novel Physical Therapy Method of Treating Myofascial Pain Due to Muscle Spasm and Shortening. Folia Medica, 55(2), 43–50. doi:10.2478/folmed-2013-0016

  8. Gay, C. W., Robinson, M. E., George, S. Z., Perlstein, W. M., & Bishop, M. D. (2014). Immediate Changes After Manual Therapy in Resting-State Functional Connectivity as Measured by Functional Magnetic Resonance Imaging in Participants With Induced Low Back Pain. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 37(9), 614–627. doi:10.1016/j.jmpt.2014.09.001

  9. YUAN Wei-an, SHEN Zhi-bi, XUE Li, TAN Wen-li, CHENG Ying-wu, ZHAN Song-hua, ZHAN Hong-sheng. Effect of spinal manipulation on brain functional activity in patients with lumbar disc herniation[J]. Journal of Zhejiang University(Medical Sciences), 2015, 44(2): 124-130

  10. Ogura,T. et al. Cerebral Metabolic Changes in Men After ChiropracticSpinal Manipulation for Neck Pain. (2011), 17(6), 12–18.)

  11. Taylor, H. H., & Murphy, B. (2008). Altered Sensorimotor Integration With Cervical Spine Manipulation. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 31(2), 115–126. doi:10.1016/j.jmpt.2007.12.011

  12. Haavik, H., & Murphy, B. (2011). Subclinical neck pain and the effects of cervical manipulation on elbow joint position sense. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 34(2), 88–97. doi:10.1016/j.jmpt.2010.12.009

  13. Haavik, H., & Murphy, B. (2012). The role of spinal manipulation in addressing disordered sensorimotor integration and altered motor control. Journal of Electromyography and Kinesiology, 22(5), 768–776. doi:10.1016/j.jelekin.2012.02.012

  14. Smith, D. L., Dainoff, M. J., & Smith, J. P. (2006). The Effect of Chiropractic Adjustments on Movement Time: A Pilot Study Using Fitts Law. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 29(4), 257–266. doi:10.1016/j.jmpt.2006.03.009

  15. Daligadu, J., Haavik, H., Yielder, P. C., Baarbe, J., & Murphy, B. (2013). Alterations in cortical and cerebellar motor processing in subclinical neck pain patients following spinal manipulation. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics, 36(8), 527–537. doi:10.1016/j.jmpt.2013.08.003

  16. Kovanur Sampath, K., Mani, R., Cotter, J. D., & Tumilty, S. (2015). Measureable changes in the neuro-endocrinal mechanism following spinal manipulation. Medical Hypotheses, 85(6), 819–824. doi:10.1016/j.mehy.2015.10.003

  17. Gillette RG. A speculative argument for the co-activation of diverse somatic receptor populations by forceful chiropractic adjustments. Man Med 1987;3:1-14. 26.

  18. Gillette RG. Spinal cord mechanisms of referred pain and related neuro-plasticity. In: Gatterman MI, editor. Founda- tions of chiropractic subluxation. St. Louis: Mosby; 1995. p. 279-301. 27.

  19. Terrett ACJ, Vernon HT. Manipulation and pain tolerance: a controlled study of the effect of spinal manipulation on para- spinal cutaneous pain tolerance levels. Am J Phys Med 1984;63:217-25. 28.

  20. Wyke BD. Articular neurobiology and manipulative therapy. In: Idczak RM, editor. Aspects of manipulative therapy. 2nd ed.

 

​低出力レーザーの現状と臨床事例

  • 腰痛 ;2016年, メタ解析(meta-analysis): 15の研究を合わせて1039人の慢性腰痛患者への低湿力レーザーの効果を検証したところ”短期間での顕著な痛みの減少”と報告されている(1)

  • 肩;2010年, システマティックレビー(Systematic review): 18のランダム化比較化試験(RTC)などの肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)の効果的な治療を検証したところ、レーザー治療の有効性について強い根拠("strong evidence")が見つかった。(2)

  • 筋膜疼痛症候群;2010年,国際疼痛学会(The International Association for the Study of Pain)が筋筋膜疼痛症候群への効果的な治療のひとつとして、低出力レーザー治療は強い根拠("strong evidence")があると発表した。

  • テニス肘;2011年,システマティックレビー(Systematic review):80の様々な研究・論文を検証した結果、テニス肘の効安全で効果的な治療として、低出力レーザーやマニュアルセラピーが挙げられた。(4)

  • アキレス腱炎:2010年, アメリカ理学療法学会はアキレス腱炎の治療の一つとして、低出力レーザーを勧める(5)

  • 首の痛み; 2009年,システマティックレビー(Systematic review):16のランダム化比較化試験(RTC)[計820人]を分析したところ低出力レーザーは急性の首の痛みのに対して即効性の鎮痛効果を示し、慢性の首の痛みに対しても1~22週間で痛みの減少が報告されている。(6)

  • 糖尿病性抹消神経障害;2015年,臨床報告: 19人の2型糖尿病患者の抹消神経障害による痛みに対して低出力レーザー治療を10日間行ったところ、顕著な痛みの減少、神経障害の改善が認められた。(7)

  1. Glazov, G., Yelland, M., & Emery, J. (2016). Low-level laser therapy for chronic non-specific low back pain: a meta-analysis of randomised controlled trials. Acupuncture in Medicine, acupmed-2015-011036. http://doi.org/10.1136/acupmed-2015-011036

  2. Favejee, M. M., Huisstede, B. M. a, & Koes, B. W. (2011). Frozen shoulder: the effectiveness of conservative and surgical interventions--systematic review. British Journal of Sports Medicine, 45(1), 49–56. http://doi.org/10.1136/bjsm.2010.071431

  3. (http://www.thorlaser.com/downloads/IASP/LLLT-Myofascial-Pain-Syndrome-lASP.pdf)

  4. Bisset, L., Coombes, B., & Vicenzino, B. (2011). Tennis elbow. Clinical Evidence, (November 2009), 1–35.

  5. http://www.thorlaser.com/downloads/APTA-September2010-Clinical_Guidelines-2.pdf

  6. Chow, R. T., Johnson, M. I., Lopes-Martins, R. A. B., & Bjordal, J. M. (2009). Efficacy of low-level laser therapy in the management of neck pain: a systematic review and meta-analysis of randomised placebo or active-treatment controlled trials. Lancet, 374(9705), 1897–908. http://doi.org/10.1016/S0140-6736(09)61522-1)

  7. Shashi Kumar, C. G., Maiya, A. G., Manjunath Hande, H., Vidyasagar, S., Rao, K., & Rajagopal, K. V. (2015). Efficacy of low level laser therapy on painful diabetic peripheral neuropathy. Laser Therapy, 24(3), 195–200. http://doi.org/10.5978/islsm.15-OR-12

 

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